
バランス調整報告書: 小さくも大きい変化
この小規模アップデートでは、フランス駆逐艦とイタリア巡洋艦技術ツリーの見直しを含む、ゲームプレイへのいくつかの変更が実施されています。
フランス駆逐艦
まずは、フランス駆逐艦への変更を見ていきましょう。これまで、フランス駆逐艦は「総力結集」や高い魚雷装填速度、艦艇としての高い速力などの特徴を持つことから、雷撃を中心に戦う駆逐艦としての役割を主に果たしてきました。しかし、本来の設計により一致した性能を実現し、その役割を異なるものとするため、フランス駆逐艦を砲戦重視の駆逐艦へと変化させることが決定されました。何と言っても、これらの駆逐艦はさほど装甲の厚くない敵国の同型艦に対抗するために設計されたものだからです。
こういった点を考慮し、この変更は主砲装填ブースターの使用回数の増加と主砲弾の強化、および魚雷性能の低下で実現されています。
III Bourrasque
-
主砲
- 主砲装填時間を 6.6 秒から 6.3 秒に短縮
- HE 弾のダメージを 1,900 から 2,050 に上昇
- AP 弾のダメージを 2,300 から 2,450 に上昇
-
雷装
- 初期魚雷の装填時間を 75 秒から 80 秒に延長
- アップグレード済み魚雷の装填時間を 73 秒から 75 秒に延長
- アップグレード済み魚雷の速度を 58 ノットから 59 ノットに上昇
IV Jaguar
-
主砲
- HE 弾のダメージを 1,900 から 2,050 に上昇
- AP 弾のダメージを 2,300 から 2,450 に上昇
-
雷装
- 初期魚雷の装填時間を 90 秒から 95 秒に延長
- 初期魚雷の速度を 57 ノットから 66 ノットに上昇
- アップグレード済み魚雷の装填時間を 88 秒から 90 秒に延長
- アップグレード済み魚雷の速度を 59 ノットから 68 ノットに上昇
-
初期魚雷とアップグレード済み魚雷の両方:
- 魚雷の被発見距離を 1.2 km から 1.4 km に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 14,833 に低下
- 魚雷がモジュールを機能停止状態にする確率を低下
V Guepard
-
主砲
- HE 弾のダメージを 2,000 から 2,200 に上昇
-
AP 弾のダメージを 2,600 から 2,850 に上昇
- AP 弾の補給費用を 1 発あたり 0 から 12 クレジットに増加 (これは138.6 mm 砲弾の標準への固定です)
- 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- 主砲装填ブースターの準備時間を 150 秒から 120 秒に短縮
-
雷装
-
初期魚雷
- 装填時間を 90 秒から 95 秒に延長
- 速度を 57 ノットから 66 ノットに上昇
- 魚雷の被発見距離を 1.2 km から 1.4 km に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 14,833 に低下
- 魚雷がモジュールを機能停止状態にする確率を低下
-
アップグレード済み魚雷
- 速度を 59 ノットから 68 ノットに上昇
- 魚雷の被発見距離を 1.2 km から 1.4 km に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 14,833 に低下
- 魚雷がモジュールを機能停止状態にする確率を低下
-
初期魚雷
VI Vauquelin
-
主砲
- HE 弾のダメージを 2,000 から 2,200 に上昇
- AP 弾のダメージを 2,600 から 2,850 に上昇
- 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- 主砲装填ブースターの準備時間を 150 秒から 120 秒に短縮
-
雷装
-
初期魚雷
- 装填時間を 90 秒から 95 秒に延長
- 速度を 59 ノットから 66 ノットに上昇
- 魚雷の被発見距離を 1.2 km から 1.4 km に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 14,833 に低下
- 魚雷がモジュールを機能停止状態にする確率を低下
-
アップグレード済み魚雷
- 装填時間を 87 秒から 90 秒に延長
- 速度を 61 ノットから 68 ノットに上昇
- 魚雷の被発見距離を 1.2 km から 1.4 km に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 14,833 に低下
- 魚雷がモジュールを機能停止状態にする確率を低下
-
初期魚雷
VII Le Fantasque
-
主砲
- HE 弾のダメージを 2,000 から 2,200 に上昇
- AP 弾のダメージを 2,700 から 2,950 に上昇
- 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- 主砲装填ブースターの動作時間を 15 秒から 20 秒に延長
-
雷装
-
初期魚雷
- 装填時間を 90 秒から 95 秒に延長
- 魚雷の被発見距離を 1.9 km から 1.8 km に短縮
- 魚雷ダメージを 18,400 から 16,667 に低下
-
アップグレード済み魚雷
- 装填時間を 86 秒から 90 秒に延長
- 速度を 70 ノットから 72 ノットに上昇
- 魚雷の被発見距離を 1.9 km から 1.8 km に短縮
- 魚雷ダメージを 18,400 から 16,667 に低下
- 魚雷射程を 8.3 km から 8.0 km に短縮
-
初期魚雷
VIII Mogador
-
主砲
- 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- 主砲装填ブースターの動作時間を 15 秒から 20 秒に延長
-
雷装
-
初期魚雷
- 魚雷ダメージを 18,400 から 17,200 に低下
-
アップグレード済み魚雷
- 魚雷ダメージを 18,400 から 17,200 に低下
-
初期魚雷
★ Kléber
-
主砲
- 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- 主砲装填ブースターの動作時間を 15 秒から 20 秒に延長
-
雷装
- 魚雷装填時間を 77 秒から 85 秒に延長
- 魚雷ダメージを 18,400 から 17,200 に低下
フランス Tier IV プレミアム「Siroco」、イギリス Tier VII プレミアム「Caprice」、ドイツ Tier VII プレミアム「ZF-6」の主砲装填ブースターにも以下の変更が実施されました。
- • 主砲装填ブースターの使用回数を 1 回から 2 回に増加
- • 主砲装填ブースターの準備時間を 150 秒から 120 秒に短縮
この変更は、これらの艦艇が技術ツリー艦艇 (「Le Fantasque」、「Mogador」、「Kléber」を除く) と同じ主砲装填ブースターを共有していることで実施されたものであり、強化内容も同じです。これは意図されたものではありませんでしたが、ゲームバランスに問題を起こすことのない幸せな偶然であると考えています。
イタリア技術ツリー巡洋艦
このアップデートでは、Tier II から Tier VII のイタリア技術ツリー巡洋艦に半徹甲弾 (SAP) と搭載するオプションが追加されます。これらの艦艇を指揮する際、プレミアム艦艇と「Marco Polo」のように HE 弾と SAP 弾のどちらかを選択できるということです。また、いくつかの艦艇において、標準の AP 弾の強化も実施されています。
SAP 弾における装填時間の延長に関して言えば、イタリア巡洋艦の多くは良好なパフォーマンスを見せていますが、低 Tier に関してはその限りではありません。テストの結果は、艦艇に SAP 弾を付与することは、そのパフォーマンスの著しい向上を示しているので、艦艇自体にさほど手を加えずに SAP 弾を追加したいと考えています。もちろん、必要ならば、将来的にさらなる変更が加えられることになります。
II Taranto
アップグレード済み主砲の AP 弾ダメージを 3,700 から 4,000 に上昇
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 150 mm/45 SK L/45-2 SAP
- 装填時間を 13 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 3,550
- 42 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
III Giussano
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 152 mm/53 Ansaldo 1926 SAP
- 装填時間を 16.5 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 3,850
- 42 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
IV Montecuccoli
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 152mm/53 OTO Model 1926 SAP
- 装填時間を 15.5 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 3,850
- 42 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
V Trento
アップグレード済み主砲の AP 弾ダメージを 4,800 から 5,100 に上昇
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 203 mm/50 Ansaldo 1929 SAP
- 装填時間を 16.5 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 4,850
- 55 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
VI Zara
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 203 mm/53 Model 1927 SAP
- 装填時間を 16 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 5,050
- 55 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
VII Amalfi
アップグレード済み主砲の AP 弾ダメージを 4,800 から 5,100 に上昇
SAP アップグレードモジュールを追加 — 砲: 203 mm/55 Model 1934 SAP
- 装填時間を 17.5 秒に延長
-
HE 弾を SAP 弾に変更
- SAP 弾ダメージ: 5,200
- 55 mm の装甲を貫通
- 跳弾角度: 70 度で跳弾の可能性、80 度で確実に跳弾
HE 貫通ロジック
これは 榴弾 (HE) のゲーム内 (主砲、副砲、航空母艦の爆弾) での動作に関する根本的な変更となります。
- この変更の前、全種類の HE 弾 (および爆弾) は命中した装甲より貫通力が高くある必要がありました。つまり、HE 弾の貫通力が 25 mm の場合、最高で 24 mm の装甲を貫通可能でした。これは「より上」や「-1 ルール」といった形で表現されていました。
- この変更の後、全種類の HE 弾 (および爆弾) は、貫通力の数値以下の装甲を貫通するようになります。つまり、HE 弾の貫通力が 25 mm の場合、最高で 25 mm の装甲を貫通可能になるということです。これを「同数値まで」ルールと呼んでいます。
この変更は、ゲームにおける HE 弾と副砲の有効性を向上させます。最も強化される艦艇は Tier V と Tier VI の 6 インチ (152 mm) 砲を備える軽巡洋艦となるはずです。まだ追加でいくつか変更する必要が生じる可能性があること把握しており、これからは特に同 Tier の戦艦を中心に影響を見極めていくことになります。
その他の変更点
VII Vanguard
最後になりますが、1 年を始めるのに『Legends』の伝統である「Vanguard」のバフは外せません!この変更は、本艦を他のイギリス技術ツリー戦艦とより一貫性のあるものとしつつ、全体的なパフォーマンスを向上させるものです。
- 主砲の HE 弾貫通力を 64 mm から 95 mm に上昇
ぜひ変更内容をお試しください。大海原の覇者となれ!